恐ろしき土産物屋の子供たち

2003．10月4日（土）

ブハラ

今日はブハラの街を普通に観光。PAKUさんとは別行動で、ようやく一人旅という感じだ。ここブハラには様々なメドレセやモスクがある。その外見はやはり今まで見たこと無いような形をしていてとても新鮮だ。が、その中にはちょっとがっかりさせられる。中身は単なるお土産屋になってしまっているところが少なくない。多少のお土産屋はあってもいいが、中の部屋を全部使ってたり、台座とかに絨毯をかけていたりと、何のために入場料を払って中に入ったのかわからなくなることもある。これはまだ観光地としてこの国が初心者であるためのあやまちだと思う。せっかくの価値のある建物がお土産屋によってその価値を下げてしまっている。お土産屋は別のところに行って、中はその建物の説明や展示をするべきだと思う。ただあまりにも観光地化してしまっても面白味に欠けてしまうかもしれないので難しいところだ。 そんな見所が多い中、市場はやはりその土地の生活観が垣間見れて面白い。恐ろしく大きい絨毯や、試食させてもらった恐ろしくうまいメロンなど、いろいろあってとても面白いです。

メドレセ	イスマイール・サマニ廟	チャシュマ・アイユブ
アルク城（中はお土産屋）	玉座にも土産物が…	バラハウズ・モスク
お子様ｓ	メドレセ	カラーン・ミナレット
カラーン・モスク	内部	ブハラの街並み
タキ	フッジャ・ナスレッディン像	ラビハウズ
マゴキ・アッタリ・モスク	”写真とって”少年	チャル・ミナル
市場	巨大な絨毯	宝石市場
市場	果物がいっぱい	メロン（う、うまい）

ここからイシク・クル湖に行くらくだツアーはないかと旅行代理店を訪ねてみたが、一応手配はできるものの参加者が他にいないとダメだと言われて今回は断念。なんか今の時期はシーズンではないようだ。旅行者も少ないし、インフォメーションも閉まっている。涼しくて良い季節だと思うのだが…。そんなわけで、一度宿に戻ってPAKUさんと蒸し風呂（ハンマム）に行きマッサージをしてもらってリフレッシュ。でも裸のにーちゃんにこちらも裸でマッサージしてもらうというのはなんか微妙な感じだ。もちろん裸と言っても腰にタオルは巻いているのだが。

 その後、昨日ちょっと立ち寄った子供達がやってるお土産屋に行く。昨日”また来るから、と約束したので行かねばならんっ！”と、PAKUさんが律儀に言うのでついて行った。お土産屋といっても通りに商品を並べているだけなのだが、この子達は子供達だけでお土産屋をやっている。大人達は他の仕事でもしているのだろうか、周りには見当たらない。ずいぶんしっかりしてる子達だなぁ、とこのときから感じていたが、実際予想以上にしっかりした子達だった。このお土産屋のリーダー格の女の子がしっかり僕らが昨日立ち寄ったことを覚えていて、

”なんか買っていけコノヤロー”

とアピールしてきた。ここら辺でなんか買っても良いかなと思っていたので、小さな湯のみを購入。値段交渉を適当にして、最終的にUS$2をUS1.5にまけてとしぶとく粘ったら、そのリーダー格の子が、

”私はこの湯飲みをUS$1.5で仕入れた。US$0.5が私のビジネスなのよっ！”

とすごい現実的なことを言ってきた。ははぁ、そうでございますか、と降参してUS$2で購入。しかししっかりした子だ、とつくづく感じる。と言うのも、英語を話せる人が少ないこの国で、この子は流暢な英語で話してくるからだ。とりあえずお土産も買ったし帰ろうとしたところ、別の女の子が

”あの子から買ったんだから、私からもなんか買って”

と、またしても流暢な英語で話しかけてきた。な、なんなんだこの子達は？何で英語しゃべれるんだろう？もうお土産は買ったしキリがないので、ここは”何も買わないよ〜”とずっと断り続けて帰路についたが、この子はしつこく追ってくる。ずーっとずーっとついてくる。結局宿の近くまでずっとついてきてしまった。ここまでついてくるとはなかなか根性あるな、ということでなんか買ってあげようと適当に品定めする。適当な帽子をPAKUさんが買うことになり、値段交渉して最後にまたしてもUS$0.5の値引き交渉になる。すると今度はこの子が、

”あなたたち、この国に来るのにいくら払ったの？あなた達にとってUS$0.5はそれほど大きな額なの？”

と、またしても超現実的社会的且つまさにそのとおりな事実を言ってきた。う、うむぅ、完全にあなたの言うとおりでございます、と言うことで完全降伏。しかしこの子達はすごいしっかりしていて賢いなぁ。全く恐れ入りました。

ハンマム

ブハラの宿

宿の朝食

1000Cym（ウズベキスタン・スム）≒120円　US$1≒115円

【宿】	Hotel Matilba US$10 + US$1（朝食）