東欧ってどんなトコ?編
No.15
ブラショフの有名人、グレッグ&マリア2002.3月27日(水)ブカレスト→ブラショフ |
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共産主義の象徴 |
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夜行列車は朝ブカレストに到着。ブカレスト駅についてはかなりダークなうわさを聞いていたので要注意していたが、実際はたいしたことはなかった。早速荷物を預けお金を降ろすと、大量の札束がドドドッと出てきた。ルーマニアはインフレが激しく、通貨の価値がどんどん落ちているようだ。なんかお金持ちになった気分。でも最強インフレ国家のトルコには勝てない。 まずはブカレストと言ったらコレで決まり的な国民の館に行く。この建物はまさに共産主義の象徴で、ルーマニアの元独裁者のチャウチェスクが貧困に苦しむ国民から税金をワンサカ搾り取って作った超豪華な宮殿である。この圧迫政治が国民の反感を買い最後にはクーデターでチャウチェスクは殺されてしまうと言う、模範的な共産主義崩壊ストーリーなのである。この国民の館、恐ろしく大きい。冷たいコンクリート作りで、周りにある旧共産党員の宿舎と思われるコンクリート作りのビルとよくマッチしており、ここ一体が共産タウンであったようだ。大きいのもそのはず、”現在”人工建造物で第1位の大きさらしいのだ。つい最近までは第2位だったのだが、元第1位が破壊されたため現在暫定1位なのだ。 ”元第1位のアメリカのペンタゴンがテロによって破壊されたから今はここが第1位なんだよ、ワッハッハ”
と係員が説明してくれた。中はめちゃくちゃ豪華、まさに現代版ヴェルサイユ宮殿といったところだ。ここブカレストはいろんなところでパリを真似ている。例えば、この国民の館から伸びる通りがシャンゼリゼを真似たとか、またそのまんま的な凱旋門を作ったりとか、バルカンのパリとどうしても呼ばれたかったのだろう。
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やあやあ、ワタシ有名人デス、知ってるでしょ? |
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ブカレストを後にして次の街ブラショフに向かう。ブラショフまでは鉄道で行くのだが、この鉄道が曲者だった。この列車は全席指定席なのだが、その席の割り振りが最悪。車両は6人(8人だったかも?)掛けのコンパートメント方式で、1番端から順々に詰め込んでいくのだ。その結果、ガラガラの車両があるのに乗客はみんなぎゅうぎゅうに込んでいる車両に座らせられる。超頭悪い方法だ。これも共産主義のなごりか? 狭いコンパートメントに耐えながらブラショフに到着。ブラショフは雪が普通に積もっていて寒い。列車を降りた瞬間、1人のおばちゃんが手を振りながら、 ”やあやあ、待ってたのよ、じゃあ行きましょうか” とまるで知り合いを迎えに来たかのように声をかけてきた。しかし僕らもこのおばちゃんが誰か知っていたし、来ることもある程度予測していた。このおばちゃんはブラショフに到着すると超高確率でやって来るブラショフ名物”グレッグ&マリア”のマリアだった。マリアは自分の知名度にかなり自信があるようで、たいした自己紹介もせずにすぐさまプライベートルームの紹介を始めた。それ以外にも有名観光地”ブラン城”への車の手配やブラショフからハンガリーに行く夜行列車の手続き、さらに今日の夕飯はこのレストラン、明日の昼はこのレストランなどと食事指定までしてくれる。完全に押されまくりで押し倒されてノックアウト。プライベートルームはごく普通の家庭で、家族も普通に生活していて、ちょっとしたホームステイのようだ。宿代はそんなに安くはなかったが、 ”ブラショフに来るたびに宿代を2US$ずつ割引してあげるから何回も来てね” と、マリアは次回のディスカウントを約束してくれた。とはいっても、そんなに何回も来れるわけ無いから関係なーいじゃーん、と思っていいたが、KEYが半年後しっかりブラショフを再び訪れ、しっかり2US$割引してもらったようだ…。 |
めも | ||||
1000Rei(ルーマニア・レイ)≒4円 |
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