東欧ってどんなトコ?編
No.14
ユーゴスラビア消滅?2002.3月26日(火)サラエボ→ベオグラード(ユーゴスラビア)→ブカレスト(ルーマニア) |
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イヴァナ、貢ぎまくる |
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早朝6時発のベオグラード行きバスに乗るため、5時頃イヴァナに起こされた。約束どおりバスターミナルまで連れて行ってくれるらしい。まずはバスターミナルに行くバスのバス停に向かう(なんかややこしいな?)。その途中で、まだ開店前のパン屋さんで朝食用に焼きたてのパンを買ってもらう。バス停に着きバスを待っていたが、なかなか来ないのでタクシーに乗ろうとイヴァナが言い出す。タクシー代もイヴァナが出してくれた。タクシーを途中で降り、歩いてバスターミナルに到着。時間があるので喫茶店に入ることに。ここでもイヴァナが紅茶をおごってくれた。時間がきてバスに乗ろうとすると、今度は大量のお菓子とジュースを買ってくれた。だんだん気味悪くなってきた。何でこんなにいろいろ買ってくれるんだろう…?最後にはイヴァナが身に付けていたブレスレットを僕の腕につけてくれて、 ”あなたは私の大切な友達よ、マイフレンド” とイヴァナは言ってくれた。な、なんなんだ?たしかに友達になるのはうれしいけど、いろいろと買ってくれすぎ。僕らは2人で30KMしか払ってないのに。身体で払えとか言い出すんじゃないだろうな?心は許しても身体は許さないわっ!!(…逆か?) ともかくもっと自分のためにお金使ってほしいと変な心配もしてしまう。イヴァナは体調も悪そうだったし、本当に心配です。 | |||
見えない境界 |
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サラエボにはムスリムクロアチア人居住区域(FD側)とセルビア人居住区域(RS側)との見えない境界がある。特に2つの区域を隔てている壁や線などは無いが、人はもちろん、バスやタクシーなどの交通機関もこの境界を越えることは無い。だからタクシーでバスターミナルに向かったときも、タクシーはその見えない境界で突然停まり、”これ以上先には行けない、ここで降りてくれ”と言ってきた。現地民はこの境界を越えることにかなり抵抗があるようだ。その境界付近でそれぞれ客待ちをしているタクシーもいる。民族事情は思った以上に複雑だ。でもその境界を越えた瞬間に撃ち殺されたりはしないので、何事も無く歩いてRS側に進入し、そこからバスターミナルまでは歩いて行った。このバスターミナルはユーゴスラビア方面へのバスが発着するRS側バスターミナルであり、クロアチア方面のバスはFD側にある別のバスターミナルを使うことになる。もうこの2つの区域はほとんど別の国と言ってもいい。しかも敵対国家。言語もFD側は普通のアルファベットであるラテン文字を使用しているが、RS側はわけのわからんキリル文字。ほんとに民族って複雑っス。 | |||
国が無くなる? |
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昨夜超パワフル日本人おばちゃんから衝撃的なうわさを聞いた。 ”なんかユーゴスラビアって無くなるみたいよ、ニュースで言ってた” …はぁ?僕達これから行くんですけど… なんだ?今から存在しない国に行くのか?つーか国境通過できるの?どーなってるんじゃーっ!!と発狂しそうになったが、もうすでにバスに乗ってユーゴスラビアに向かっている。 途中休憩で余りまくったボスニア通貨を使い切るためお菓子などを無理やり購入しつつ、ドキドキしながら国境に到着。この国境では1つ大事な任務が課せられている。このユーゴスラビア、入国時に”所持金証明書”なるものを作ってもらわないと出国時に全財産を没収されてしまうという超極悪非道史上最悪最低なうわさを耳にしたのだ。そこで係のおっちゃんにその証明書を作ってくれるように頼むと、突然特別室に案内され、 ”ほれっ、全財産見せてみんかいっ!!” と国境係員に脅迫?され、全財産を提示すると、 ”なんだ、これっぽっちか?ちっ、日本人のくせに情けねーな、じゃあもう行っていいよ” とけなされた(一部誇張)。実際は大量に外貨を持ち込まなければ証明書はいらないようだ。ちなみに僕ら2人で現金は100ユーロくらいしか持ち合わせていませんでした。 結局問題なくユーゴスラビアに入国。そういえば国が無くなる情報はウソだったのだろうか?ちゃんと国あるじゃん。あたりまえか。後々わかったのだが、ユーゴスラビアという国名がセルビア・モンテネグロほにゃらら国に変更するということだったようだ。おそらくパワフルおばちゃんは、 ”ユーゴスラビアという名前ではなくなり、新国名…” というようにニュースを聞き取ったのだろう。まったく、人騒がせなパワフルめ。どっちにしてもちゃんと国があったので、めでたし、めでたし。 |
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見所はドコ? |
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昼すぎにユーゴスラビアの首都、ベオグラードに到着。実のところ、ここベオグラードは何が見所なのかさっぱりわからない。”地球の歩き方”にはほとんど何も載ってないし、地図も無い。あたかもユーゴスラビアには来ないほうがいいよ、というような内容だ。しょうがないので当ても無くぶらぶら街を散歩する。中心街はかなり栄えていた。想像していたユーゴスラビアとは全然違う、普通の都市だ。ただ地方はまだまだ大変だという話も聞く。
結局街を歩くだけで、たいした見所を発見することはできず、この日の夜に夜行列車でルーマニアのブカレストに向かった。またまた長くなってスマン、これでおしまい。
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めも | ||||||
1KM≒65円 1DIN(ユーゴスラビア・ディナール)≒2円※ |
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