実は日本と関係が深いポーランド

2002．3月18日（月）

ワルシャワ→クラクフ

夜行バスは朝6時前に到着。こんなに朝早く着かれても困る。やることがない。しかもここは悪名高きワルシャワ。とても危険だとか強盗多発だとか、いろいろ悪いうわさを聞いていた。そんなわけで、バスを降りた瞬間から超緊張。あたりを必要以上に見回して警戒。おまえらにはスキ見せねーぞ！！とギラギラ目線を放ちまくる。お金をおろす際など、

”近づこうもんなら睨み殺すぞっ！！”

くらいの勢いでバチバチ光線を発していた。しかしここワルシャワ、いたるところに警官が巡回していて思ったより治安は悪くなさそう。昔は確かに治安は悪かったようだが、現在は警官のおかげでましになったようだ。そんなわけで、ギラギラ光線ストップ。警戒しまくっていたのでかなり疲れた。

我々日本人はあまりポーランドの事を知らないが、逆にポーランドの人は日本のことをそこそこ知っているようだ。しかも親日家が多い。それには歴史的背景がある。戦時中にシベリアに抑留されていたポーランド人を救うため日本に連れてきたり、ナチスに追われたユダヤ系ポーランド人を逃がすため日本通過ヴィザを発給したりなど、ポーランド人は日本人に幾度と助けられているというのだ。ほほぅ、そんなことがあったのかぁ、ちょっとポーランドのイメージが変わったかな？

その”親日”ぶりが意外なところで表れていた。CMでは世界で使えると言っているが、実際海外ではほとんど使えないJCBカード。そのJCBがここワルシャワではどんな店でも使えるのだ。しかもステッカーが数あるカード会社のなかで一番上に張ってある。ふぉー、ありえねーっ！！こんなにJCB通用するんならJCBカード作ってもいいかな？と一瞬思ったが、世界のVISAカードがあればポーランドでしか通用しないJCBなど必要ないのでやっぱやーめた。JCBさん、ごめんなさい。でも日本ではナンバーワンです。

親日ついでに、ワルシャワで日本食を食べてみることに。日本食レストラン”燕”で”とんかつ定食”を頂く。その味は…、

う、うまいっ！！うますぎるっ！！ひーっ！！

今まで行った外国の日本料理屋のなかで一番かもしれない。メインのとんかつはともかく、ご飯や味噌汁も完璧に日本の味だ。さすが親日国ポーランド。食後のお茶もサイコーでした。

ワルシャワの街は戦争でかなり破壊されている。旧市街など多少復元？されているが、一見普通の大都市である。その代わりと言っては何だが、旧ソ連の置き土産、文化科学宮殿がどでーんと街の中心にそびえている。この文化科学宮殿、ワルシャワ市民の評判はかなり悪いようだ。それもそのはず、社会主義の象徴みたいなものだからだ。その嫌われモノにエレベーターで上ることができるので行ってみる。エレベーターで地上から一気に屋上まで上れるだが、このエレベーター恐ろしく速い。ドアが閉まる→ビュン！→ハイ、到着。地上200メートルからワルシャワを一望。うーむ、普通の都市だ…。

文化科学宮殿	王宮広場	ワルシャワ蜂起記念碑
誰か来ていた大統領官邸	コペルニクスさん

あっさりワルシャワを終了し、ポーランドでは数少ない高速列車でクラクフへ。東欧の鉄道なんてしょぼいだろう、と思っていたが、なかなかのスピードであっという間にクラクフに到着。さっそく宿探し…、しようとしたところに1人のおっちゃん登場。このおっちゃん、プライベートルームを提供していて、僕らに泊まらないかと尋ねてきたのだ。最初はちょっと離れたところにあるYHに行こうと思っていたが、このおっちゃんのプライベートルームは駅から近く、観光にも適していたので部屋を一応見せてもらうことに。部屋はホテル並のキレイさでキッチンも使える。1泊32.5Zl（ズヴォティ）でどうやっ！！ときたので、よっしゃー、買うたる！！とOKした。

キッチン付きなので、たまには自炊してみることに。近くのスーパーで買いだし。メニューは、豆と野菜とソーセージの煮込みポーランド風。どこらへんがポーランド風かというと、ポーランドの材料を使っているとこ…。やたらちっちゃいタマネギと缶詰の豆、そして意味不明なものが詰め込まれたソーセージをただただ煮込む。ついでにおかしいほど安い米を炊く。意味不明なソーセージが破裂して中からさらに意味不明なモツみたいなものが飛び出し、見た目はちょっと不気味だったが味はなかなかでした。

TVでポーランド版クイズミリオネアがやってた。このクイズミリオネアはどうも世界中でやってるらしい。セットや音楽はほぼ世界共通。みのもんたも世界共通。

1Zl（ポーランド・ズヴォティ）≒32円

高速列車	ワルシャワ−クラクフ　72Zｌ
【宿】	プライベートルーム　32.5Zl