激走旅日記アレジィ

東欧ってどんなトコ?編

No.5

突き進め!バルト3国  その3 リトアニア

2002.3月17日(日)

ヴィリニュス→ワルシャワ(ポーランド)

猛ダッシュ!!

ヴィリニュスの街を見る前に、ヴィリニュスからバスで30分くらいのところにあるトラカイというところに行ってみた。トラカイには森と湖に囲まれた中世の古城がある。湖上の古城である・・・。このトラカイ城とてもキレイっす。もうそれだけっす。言葉はいらないっす。


トラカイ城

このトラカイ城を満喫した後、近くのカフェで中央アジア料理のキビナイをランチに頂く。キビナイとは羊肉のパイで餃子みたいな形をしている。実は僕達はちょっと緊張していた。なぜなら、そう、お金がないのである。実はここに来る前に次の目的地であるワルシャワ行きのバスチケットをすでに購入していた。そのため持ち金はわずか。しかしトラカイに行って帰ってくるぐらいはできるだろうし、ヴィリニュスの街を見るのにお金はほとんどかからないのでこれ以上リトアニアの通過は必要ないはずだ。だがトラカイ城の入場料が意外に高く、ほんとに足りるか怪しくなってきたのである。そこで、残り資金とメニューを見比べながら、

”むぅ、キビナイ2人前頼むと帰れなくなるなぁ、1.5人前にするかぁ”

とコソコソ相談してたところに、ウェイトレスのねーちゃんが来て

僕: ”あのー、キビ・・”

ねーちゃん: ”あー、キビナイね、オッケー”

と速攻でオーダーを取って去っていった。むむ、これはキビナイ2人前頼んだことになってしまったんじゃ?やばいんじゃないの?数分後、一つのお皿に4つのキビナイが盛られてきました。ドキドキしながらキビナイを食べ、ワクワクしながらお会計。さて、その結果は?えっとぉ、今の所持金が4.8Ltでぇ、バスが1人2.6Ltだからぁ…、0.4Lt足りねーよ!!0.4Ltって、たった14円。14円に笑うものは14円に泣くって言うことわざが頭に浮かぶ。うぐぅ、たった14円でバスに乗れないなんて。”よし、決めた。おれバス乗って帰るから、KEYは歩いて帰れ!!”なんて非道なことは言わない。そのかわり、”鉄道もあるから、もしかしたら鉄道のほうが安いかも。そしたら帰れるかもしれないっちゃ。”と慈悲深いアイディアを授けた。その期待を胸にしつつ、帰り道

”どっかに1Ltくらい落ちてないかなぁ?”

と地面を凝視しながら駅に向かう。駅に着いて値段を調べようとしたが駅員さんはいない。掲示版などもない。というかこの駅にはなにもない。どうやら列車に乗ってから切符を買うようだ。しかしお金が足りるかわからないのに列車に乗り込むわけには行かない。そこで駅で列車を待ってる客に聞いてみると

”ツヴァイ、アハト”

たしかツヴァイは2でアハトは8だから2.8Lt…、バスより高いじゃん!ぐふぅ、はかない夢だった…。もうお金をおろすしかない。幸いATMがあったので何とか現金を入手できる。さすがワールドキャッシュ、土日でも関係ないぜ。銀行がやってない土日、もしカードがなかったらどーなってたことやら。しかしお金をおろすハメになるんだったら、高い列車に乗って帰りたい。駅からATMまでは歩いて15分くらいだった。列車が出発するまであとわずか。猛ダッシュでATMまで突っ走り、激ダッシュで駅に戻る。こんな田舎街で極ダッシュするアジア人、めちゃめちゃ目立ってた。なんとか発車直前に駅に着いて憧れの列車に乗り込みヴィリニュスへ帰還。

きゃー、日本人よー

ヴィリニュスに戻り市街を観光。こじんまりとしたタリンやリーガとは違い、かなり広域に街が広がっている。街をぶらぶら歩いているとおもしろい遊園地を発見した。その遊園地は潰れていたのだが勝手に入ることができて公園状態。そのなかで大学生ぐらいの若者が停まっている乗り物に乗り込んで、自分で反動をつけて乗り物を動かして遊んでいる。なるほど、この遊園地はすべて手動なのか。なっとく、なっとく。

そんな遊園地を後にして学生街を歩いていると、突然かわいい女子大生が

”あーゆージャパニーズ?”

と聞いてきた。僕は”イエス”と答えると、

”きゃーっ、すてきー、カッコいいー、サインしてー”

(3つはウソ)とアイドル状態。なんだかよくわからなかったが、その子は手を合わせて”オハヨゴザイマス”と日本語で挨拶して去っていった。なんなんだ?この国では日本人はモテモテ?


対ソ連用
コンクリート・バリケード

ゲディミナス塔

 

大聖堂

旧市庁舎

1.5人前

せっかくトラカイでお金をおろしたので、今夜はレストランで豪華にディナー。いつもは夕方にバスに乗ってるので、適当にスーパーで買ったパンや缶詰とかで済ませていたが、今夜はバスが夜行なので時間もたっぷりある。と余裕をかましていたが、レストランに入りメニューを見てみると実は余裕なんかまったくなかった。昼間の状況がよみがえる。”2人前料理を頼むと、ビールが飲めない。ビールを頼むには1.5人前にするか・・・”。昼もそうだが、1.5人前とは何か?なぜかここら辺のレストランにはよく”ハーフサイズ”というのがある。つまり0.5人前である。よって1人は1人前、もう1人はハーフサイズを頼めば何とかなる。もちろんオレが1人前、KEYがハーフ。まあちゃんと分けてあげたけど。今回は無事会計をクリアし、所持金もほぼ0。夜行バスに乗る前、トイレに行きたくなるもお金がないのでバスターミナルのかげで立ちション。すっきりしてバスに乗り込みました。


めも

1Lt(リトアニア・リタ)≒35円

夜行バス

 ヴィリニュス−ワルシャワ 72Lt

【宿】

 夜行バス

     

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