激走旅日記アレジィ

やっぱ南米でしょ。編

No.25

ナスカ空中戦

2003.3月20日(木)

ナスカ→ピスコ

堂々とカルテル

朝6時前にナスカに到着。こんなに早く着かれても困る。しかし客引きはしっかり待っていた。もちろんナスカの地上絵を見るためのフライトを扱う旅行代理店だ。代理店や航空会社によって料金が異なるらしいので、とりあえずいろいろ周って見たかったが、まだ時間が早すぎるので、とりあえずこの客引きの話を聞いてみることにした。2週間くらい前、クスコやプーノであった旅行者の話を聞くと、$30くらいが相場らしい。が、この客引きは$50と言ってきた。それは高すぎる、もっと安くしてよ、と頼んだが、その客引きはこう言った。

”先週突然値上がったんだ。航空会社の社長たちが話し合って$50にしようって決めたんだよ。”

はぁ〜?なにそれ。そんなん信じられないよ、外国人特別料金?とぶーぶー文句言ってると、”日本人もアメリカ人もペルー人もみんな同じ$50。他の客に聞いてもいいよ”と自信たっぷりで言ってきた。実際他の客に聞いてみると、ほんとについ最近、航空会社同士で話し合いが行われて、値段を吊り上げたらしい。自由競争社会ではありえない、ていうか、これってカルテル(談合)でしょ?普通の資本主義国だったら思いっきり違法のはず。それに$50も払えるペルー人なんてそんなにいないハズ。まあここはペルー、そんなことは通用しないのか。とりあえず空港まで行って、他の代理店にも話を聞いてみるという条件付で、この代理店にフライトを申し込む。空港について他の代理店や、旅行者たちに話しを聞いてみたが、やはり値上げは本当らしい。かなりがんばって$45に値切った旅行者もいたが、話で聞いていた$30くらいにはならないようだ。なんか腑に落ちないが、ここまで来てナスカの地上絵を見ないで帰るわけには行かない。うむぅ・・・、来るタイミングが悪かったみたいだなぁ。この旅行の初めにナスカに来るべきだった。

サービス精神で空中大旋回

値段はともかくとして、いよいよナスカの地上絵を見るべくテイクオフ。セスナにはパイロットのほかに客が我々含めて4人。席は前から1-2-2という配置で自分は一番後ろの席だったのだが、窓ガラスがかなり汚れていて景色がクリアに見えない。しょうがないので、身を乗り出して真ん中の窓から地上を眺める。写真もあまりうまく取れなかった。地上絵で有名なのは、コンドルやハチドリだが、実は他にもいろいろある。セスナは結構高度を上げて、旋回を始める。見えてきました、見えてきました、地上絵さん。高度が結構高いので、思ったほど大きく見えなかったが、それでも絵の大きさは実感できる。誰がどうやって描いたのか本当に不思議だ。左右両方の窓から地上絵が見えるように、順に左右に機体を傾け旋回するのだが、結構重力がかかって気持ち悪い。もうほんとに、ぐぃん、ぐぃん旋回するので、後半はもうかなり気持ち悪くなって地上絵どころではなくなってきた。早く終わってくれー、と祈っても、セスナはぐぃん、ぐぃんまわりまくる。このままではヤバイ、リバースするかも、むむっ、と必死に吐き気と の戦いに持ちこたえてようやくフライト終了、徐々に高度を下げて着陸。飛行機を降りた後はしばらくふらふら状態。地上絵はすごく良かったが、体調は一気に最悪になった。ナスカには他にも墓とかミラドールという展望台もあるのだが、もうどうでも良くなって、とっとと次の目的地であるピスコ行きのバスに乗り込んだ。


地上絵パンフ

宇宙人

ハチドリ

セスナ

セスナ内部

ピスコの宿

めも

US$1≒120円  s/.1(ペルー・ソル)≒35円

バス  ナスカ(11:00)→ピスコ(15:00)  s/.10
宿  Hotel Pisco s/.15

     

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