激走旅日記アレジィ

やっぱ南米でしょ。編

No.19

ビール捨てられ事件

2003.3月14日(金)

カラマ→アリカ

国力の差

今日は中学か高校の地理で習ったチュキカマタ銅山に見学に行く。チュキカマタ行きのコレクティーボ(乗り合いタクシー)を探していたら、偶然ウユニツアーでいっしょになったパワフルな日本人ねーちゃんとバッタリ出会ったので、一緒に行くことにした。チュキカマタはかなり整備された銅山で、国もかなり力を入れている様子が伺える。ここで産出される銅は世界中に輸出されており、その世界に対する銅の産出割合も高い。見学には結構人が来ており、なんか社会見学のような説明ビデオを見させられた。ちなみにここの入場料は、寄付と言う形で額は決まっていない。とりあえずUS$1払ったが、かなり見所は多くてもっと価値はある。安全靴や毒ガスマスクのようなごっついマスク、それから防御グラスを身にまとい、見学開始。とにかくスケールがデカイ。銅山自体はもちろん、工場やトラックも大きい。ちなみにトラックは日本のKOMATSU製のものも使われていた。とにかく全てのスケールが大きく、ボリビアのポトシ銀山とは比較できない。圧倒的な国力の差を感じた。


チュキカマタ銅山

巨大トラック

轢かれるぅ

溶鉱炉

盗難事件発生?

昼過ぎにはチュキカマタ銅山の見学を終えて、カラマの街へ戻り、市場でランチを食べ、ガサガサになった唇に耐えられなくなり、薬局でリップクリームを2つ購入。この時点でもう最初に両替したチリ通過はほぼ0。そこで両替しようかと思ったときに事件発生、というか発覚。なんとトラベラーズチェック($100、AMEX)がすっかり無くなっていたのだ。他にも目覚まし時計が無くなっていた。おかしい・・・、いつ無くなったのかさっぱりわからない。両方ともペルーに入ってから一度確認した後、チェックしていない。しかしかばんにはしっかり鍵かけているし、たとえ鍵を開けられてもそう簡単に見つかるところにはしまっていない。盗まれる可能性としては、ホテルやバスターミナルで荷物を預かってもらったときぐらい。だから実際自分でどっかに置き忘れたと言うこともありえる。時計はもう半分壊れかけていたのでどうでもいいとして、$100のトラベラーズチェックは大きい。幸いなくなったのが現金でなくトラベラーズチェックで良かった。すぐに再発行の手続きを取るべく、AMEXに電話。しかしこれが思った以上大変であった。まず盗難連絡先であるアメリカへの国際電話のかけ方がわからない。公衆電話をチェックしてチャレンジしても、うまくかからない。しょうがないので、オペレーター(KDDI)を通して電話してみたが、日本への電話のみで外国から外国への国際電話はできないとのこと。公衆電話はあきらめて電話局を探し出したが、英語がなかなか通じず、何とかスペイン語筆談でアメリカへコレクトコールをかけたいという意思を伝えられた。なんとか電話をかけることができたが、これで終わりではなかった。電話がビジーでなかなかつながらない。”しばらくお待ちください”というメッセージが15分くらい続いて、ようやくつながった。日本人スタッフがいるようなのでお願いしたが、スタッフと言うか単なる通訳さんだった。3者通話で通訳してもらったのだが、やたら丁寧な通訳をしてくれる。たとえば名前を聞かれたとき、

A like Apple, T like Tom, I like Ice cream・・・”

と一語一語きちんと伝えてくれる。質問はまあどこで失くしたとか、番号とか、今どこにいるのか、など一般的なことの他に、なぜか母親の旧姓も聞かれた。なぜでしょう?なんとか手続きが済み、”今後このトラベラーズチェックを使った人は逮捕されます”となぜか脅されて無事終了。日本に帰ってからちゃんとお金は戻ってきました。

お、おれのビールがぁ…

トラベラーズチェック再発行手続きを無事完了祝いとして、お店でビールとつまみを買って、公園で乾杯することにした。といか、今日はもう特にすることが無く、あとは今夜のアリカ行きの夜行バスを待つだけなので暇だからとりあえずビールでも飲むか、といったところである。公園でビールを飲んでいると、なんかやけにジロジロ見られている気がする。まあ、こんな街でアジア人が公園でビールを飲んでいるというのは、たしかにあまり見ない光景なのかもしれない。しかしこれはこれから起こる事件の前兆であった。突然、バイクに乗った警官がバイクに乗ったまま公園に乗り込んできて、僕らを取り囲んだ。な、なんなんだ?僕ら何も悪いことしてないぞ。 警官も僕らがめずらしいのかな、などと思っていたが、突然僕ら2人のビールをひょいと取り上げ、

”イン チリ、ノゥ ビアー!!”

と言い、なんとそのままビールをゴミ箱に捨てられた。…???。え、えーっ!!とあまりにも突然のことで呆然。まだ半分くらい残っていたのに…。どうやらチリでは、パブリックな場所でお酒を飲むことが禁じられているらしい。そういえばパブなども窓を完全にカーテンで覆っており、外からは中の様子が見えなくなっている。なんでだろう?ワインをガンガン作っている国なのに、お酒に対して厳しいんだなぁ…。その警官は、”今回は見逃してやるが、次やったらしょっ引くぞ!!”というようなことを言って、去っていった。もうショックで、アリカ行きの夜行バスが発車するまで、ずっとバスターミナルで体育座りしてました…。


めも

US$1≒120円 $1000(チリ・ペソ)≒162円

夜行バス  カラマ(22:30)→アリカ(8:00)  $6000
宿  夜行バス

     

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