高山との戦いの始まり

2003．3月3日（月）

リマ→クスコ

空港のベンチでひたすらぼぉーっとしてると、徐々に朝になり人も増えてきた。今日これから向かうクスコ行きの飛行機は、ほぼ全て午前中に出る。クスコへはアンデス 山脈を越えていくため、天候やら視界やらの関係で午前中しか飛べないらしい。今回利用する飛行機はアビアンティーナ航空、のハズだったが、あっさりフライトがキャンセルされて親会社のアエロコンチネンテ航空の便に勝手に振り返られた。どうやら乗客が少なすぎたらしい。振り返られたアエロコンチネンテの飛行機にも乗客は僕ら以外は日本人ツアー客ぐらいしかいなかった。この飛行機の航空券はあらかじめ日本でインターネットで買っておいた。 現地で買っても良かったのだが、リマ到着翌朝の便がちゃんと買えるか不安だったし、ペルー国外で買えばTAXが免除になるらしいのだ。航空券はやたら薄い紙っぺら に手書きで殴り書きしてあるてきとーなシロモノだったが、しっかりチェックインできた。高い空港利用税（US$5）を支払い、いざクスコに向けて出発・・・、とはいかなかった。どうやらアンデスの天候が良くないらしく、飛行機が飛ばないらしいのだ。というわけで、一度機内に搭乗したにもかかわらず、再び待合室に戻された。今日クスコに行けるのか？せっかく空港で一晩明かしたのに…。しかし日ごろの行いが良いせいか、2時間待ちの末、午前8時ごろリマを出発できた。機内では軽い朝食とぬるいジュースが提供された。

リマの空港でベンチに座っていたとき、英語を流暢の話す客引きがやってきた。その客引きはクスコのホテルを紹介するといってきた。基本的に客引きを利用するのはよろしくないという考えを持っている僕らだが、クスコ空港から市内へのシャトルタクシー（ホテル行き）を頼むことにした。まあホテルは気に入らなければ泊まらなくていいし、市内まで一人s/.1.5で良いというので、現地でタクシー捕まえて交渉するよりは良いと思ったのだ。紹介してくれたホテルも悪くはなさそうだし。一人一泊US$5朝食つきらしい。ちなみにこっちはホテルやツアー代金など観光客が利用する所ではUS$が使われることがよくある。とうわけでクスコ空港に着くと、自分の名前が間違ったスペルで大きく書かれた紙が旅行代理店のフロントに張ってあった。とりあえずやはり英語を流暢に話すエージェントと一緒に車に乗り、クスコ市内のホテルに向かう。が、 リマで紹介されたホテルとは違うところに連れてきやがった。むむっ、やはりそうくるか、おれはこんな高そうなホテルには絶対泊まらんぞっ、というような、普段は絶対に使わないようなちゃんとしたホテルだった。しょうがなくガイドブックで調べた安ペンションに向かおうとしたが、エージェントがしつこく”べりーぐっどホテルね。”と立ちはばかる。しかし

”僕ら一泊US5$じゃなきゃ泊まらないもんね。”

とバイバイしようとすると、あっさり相手が折れて、このちゃんとしたホテルが一泊US5$で泊まれることになった。 このホテル、かなりちゃんとしたホテルで、フロントの料金表には1泊US$50と書いてあった。まあ、このエージェントからはクスコ市内ツアーやマチュピチュツアーを購入したので、ホテル代なんかどうでも良かったのだろう。今後この旅ではかなり客引きを利用することになる。

べりーぐっどホテル

とにかく今回の旅は急ぎ足。明日マチュピチュに行くとして、明後日はもう次の目的地プーノに向かう予定なのだ。ということで、クスコを観光するのは今日しかない。するとちょうど良くさっきのエージェントがクスコ半日観光ツアーを紹介してきたのでそれに参加。今回の 旅では客引きだけでなくツアーもかなり利用する。こっちは交通機関がショボイため、ツアーじゃないと行けない、または行くのに相当苦労する場所が多いのだ。クスコ半日観光ツアーはUS$10＋観光施設共通入場チケットUS$5。市場で軽く食事したあとツアー開始。このツアーは内容が詰まっていてなかなか良かった。が、しかぁーし、ボクは標高3300Mのクスコに来てあっさりと高山病にかかってしまったらしく、頭がガンガンズキズキバキバキグシャグシャブスブスと激しい痛みが…。 富士山に登ったことのない僕は、ここクスコは人生最高地点。ちょっと歩くだけでもかなりつらい。 標高が高いので、息もすぐ切れる。気力を振り絞って、サクサイワマン、コリカンチャ、カテドラルなどを見学。ツアー終了後、一目散にホテルに戻り、夕飯も食べることなくベッドに倒れこみました。

クスコの市場	隙間のない12角の石	ラ・コンパーニャ・ヘスス教会
カテドラル	コリカンチャ	中庭
サクサイワマン	風景とおばちゃん	そこら辺にいたアルパカ
タンボマチャイ