激走旅日記アレジィ

スーパーG.Wはアフリカで。

No.16

しっかり闇両替にヤラレる

2005.5月8日(日)

リビングストン⇒ビクトリア・フォールズ【ジンバブエ】→ブラワヨ

ダメでした…

長かったリビングストン滞在に別れを告げ、宿のシャトルバスでジンバブエ側国境まで送ってもらう。ジンバブエのイミグレでは高いビザ代US$30を払い、すげーやる気の無い係員にちょっとムムっとしながら無事入国。そのまま駅へ向かう。今夜の夜行列車でもうビクトリア・フォールズを離れてしまうつもりなのだ。ジンバブエ側からも滝は一応見るが、アクティビティとかはザンビア側で十分楽しんだので、もう長居する必要も無い。

ザンビア側にも結構いたのだが、ジンバブエ側に入ると路上闇両替屋がかなりいる。ただ、路上闇両替は騙されたりお金を持ち逃げされることが多いというので、手を出すつもりは無かった。が、今日は日曜日。銀行や両替所はおろか、商店も開いてる気配が無い。ホテルに泊まればそこで両替がちゃんとできることも多いらしいのだが、泊まらない自分にはそういう場所もない。しかし両替しないとご飯は食べられないし、今夜の夜行列車の切符も買えない。というわけで、危険を承知で闇両替にチャレンジ! !

…ハイ、しっかりヤラレました。

お札をカウントしてるときはちゃんとあったのに、いざ札束を渡されると1番表だけちゃんとしたお札(Z$20000≒US$1〜3)で、その下は今はもう価値の無いクズ札(Z$10とか)…。もちろん両替屋の姿はもう無い。いやぁ、見事でした。まあある程度やられると覚悟はしていたので、US$20分だけにしといたのが救いだった。闇両替屋は

”US$1=Z$20000だ。ただし最低US$50から”

と言ってきたのだが、こっちが渋ったのでUS$20だけになった。これで、US$50とかUS$100とか変えてたらヤバかったなぁ。そういえばナミビアで会った人に、”ジンバブエの路上闇両替は危険だから、絶対手を出すな”と言われてたんだよなぁ。でもザンビアでは、”闇と公定がレートの差が3倍もあるから、闇に手を出さざるをえない”とも聞いていたしなぁ。ジンバブエではインフレが激しく、通貨の価値がどんどん下がるのだが、政府が定めた公定レートがその変動のスピードに追いついていない。よって、公定レートと闇レートに差が生じてくる。うまくやれば闇で交換したほうが断然お得なのだ。実際その人も何度かガッツりヤラレたみたいだけど。ちなみに2005年5月上旬時点で、公定レートはUS$1≒Z$6500、闇レートでは最高US$1=Z$20000。確かに3倍も差がある(5月下旬には公定レートがUS$1≒Z$9000に下がっていた)。実際のところ、公定レートで両替するとかなり物価が高くなってしまう。逆に闇だと周辺国より安くなる。ファーストフードのセットがZ$6〜70000なので、公定だとUS$10と恐ろしく高くなるが闇だとUS$3〜4程度。ただし、500mlのコーラがZ$5000程度と、公定で考えてもそれほど高くなかったりする。物価の基準がよくわからん。

そんなわけで、US$20がZ$20000に化けてしまいガックリして、今日はやっぱ泊まってゆっくりして、明日ちゃんと両替してから行動することにした。

 
宿:レスト・キャンプ
 

やっぱもう出発

闇両替にヤラレてしょぼん、としつつ宿にチェックイン。ここはUS$払いのみだったりする。ホテルではそこそこのレートで両替できる場所があることが多い、と聞いていたので受付のおばちゃんに尋ねてみたが、そのおばちゃんが教えてくれたのは日曜でもやっている高級ホテル(ザ・キングダム)内の銀行。銀行かぁ、公定レートだけどまあちゃんと両替できるからしょうがないかなぁ・・・、と思ったが、一応警備員のおっちゃんにも聞いてみると、そのおっちゃんが両替してくれるとのこと。レートはUS$1=13000。ちょうど公定と闇の中間くらいだ。完全に信頼はできないが、この宿で働いてる警備員だしそんなに下手なことはできないだろうと、ちゃんと先にお金を受け取って確認してから両替。今回は大丈夫だった。これで公定レートで交換したと考えるとさっき損した分はチャラになるのでよしとしよう。

なんとか現地通貨をゲットして、一応ジンバブエ側からも滝を観光。こっちの国立公園入場料はUS$20と高い。もちろん外国人料金。レートがあやふやなのでなんとも言えないが、現地人の5〜15倍。レートの関係で、昔は60倍と言うありえない差別料金だったときもあったらしい。15倍でも十分ヒドイが…。滝はまあザンビア側とはそんなに変わらないが、少し離れた場所から見れるので写真が撮りやすい。ただ景色は単調。ザンビア側は基本的に接近しているところが多く、写真は撮りにくいが、臨場感と言うか雰囲気的にはザンビア側のほうがいい気がする。まあ両方行って損はないです。

その後、バオバブの木を見て宿に戻ると、珍しく日本人がいた。その人にジンバブエのことをいろいろ聞いたところ、両替はちゃんとした専属(知り合い)の両替屋がいるホテルで頼むと、US$1=Z$18000〜19000、商店とかだとZ$12000〜15000、 銀行はZ$6500(問題外)らしい。ただここビクトリア・フォールズでのこの宿にはちゃんとした専属両替屋がいなく、ウワサによると街で一番有名な旅行会社(シェア・ウォーター?)でZ$15000くらいで両替してくれるらしい。

ということで、もう滝は見たし現地通貨も手に入れたので、やっぱ今夜の夜行列車でブラワヨと言う街へ移動することにした。今夜この宿に泊まっても明日は特にすることがないし、もう日程的にも余裕がなくなってきたので先を急ぐことにしたのである。ホテル代は払ってしまっていたが放棄。学生時代ならもったいなくて無理矢理でも泊まったかもしれないが、社会人となってからは時間>お金である。まあ実際ベッドでゆっくりしたしシャワーも浴びたので十分です。



こっちからも虹

やっぱり滝

さらに滝

リビングストンさん

大バオバブ


ブラワヨ行き列車
 

意外に快適なジンバブエの夜行列車

意外にも列車は定刻どおりに出発。闇両替で損した分をちょっとでも取り返そうと思い、たいした差でもないのに1等ではなく2等寝台にした。ちなみに1等と2等の違いは、コンパートメントが4人か6人かという違いである。値段はZ$40000程度の差。闇ならUS$2しか違わないことになる。しかし2等で十分快適だった。 ちょっと寒かったが、寝袋カバーを持ってたので問題なし。同じコンパートメントの黒人達は親切で、よそ者の自分に一番スペースの広い最上段のベッドを使わせてくれたり、途中で買ったサトウキビやパンを分けてくれた。日本についても結構興味があるらしく、いろいろ話を聞いてきた。どうやったら日本車を安く手に入れられるのか、とか。ただ日本がいったいどこにあるのかは知らないようだ。基本的にアフリカ大陸とヨーロッパ以外は位置関係が適当だった。彼らの説明によると世界は、

と、なっているそうだ。中東大陸って何だ…?アメリカの位置もヤバイな。オーストラリアは無いのか。そんな感じで列車はのろのろと順調に進んでいく…。


めも

US$1≒108円≒Z$(ジンバブエ・ドル)6500[公定]〜20000[闇]
*公定レートと闇レートで3倍の差。商店だとZ$12000〜15000程度

ジンバブエビザ  国境で取得可能 US$30
宿  レスト・キャンプ US$7 *放棄
夜行列車  ビクトリア・フォールズ(18:30)
 
ブラワヨ(8:00) Z$59500 (金日は割り増し)

 

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