激走旅日記アレジィ

スーパーG.Wはアフリカで。

No.11

安宿と国家の癒着

2005.5月3日(火)

リビングストン

不思議なビザセット

ウィントフックからの夜行バスは故障することも無く順調に走り続け、着実にザンビアへ近づいていた。早朝には道路わきにふつーにゾウの群れと、チーター(ヒョウかもしれない)を見た。残念ながら写真を撮る余裕は無かったものの、さすがアフリカだという感じ。バスのフロントには、動物に激突しても大丈夫なようにゴツイバンパーが装着されているし。

ところでザンビア入国にはビザが必要である。まあ国境でも取れるのだが、これから向かうザンビアのリビングストンにある安宿、Jolly Boysが、超有名な不思議バリューセットを販売している。

”2泊2食+お好きなドリンク、それにビザでUS$25で〜す♪”

…ちなみにザンビアの3ヶ月有効シングルビザはUS$25である。このバリューセットのビザは14日間しかないがマルチビザであった。このお得なセットは結構有名でガイドブックにも紹介されているのだが、ジンバブエ側のビクトリアフォールズから連絡して迎えに来てもらうというパターンしか情報が無かった。僕は逆にナミビアから入ろうとしているので、このセットは使えないと思っていた。が、ナミビアのウィントフックの宿で、簡単にこのバリューセットを申し込むことができてしまった。

しかし心配があった。というのも、もちろんウィントフックからの送迎はついていなく、自分で宿まで行く必要があるのだが、特にビザ引換証とかは無いのだ。申し込んだときに、

”国境で、自分の名前と「Jolly Boysだ」と言えばオッケーよ”

とだけ宿のおばちゃんに教えられたのだ。え〜、そんなんで本当にビザくれるの〜?以前中米でビザや国境バスでトラブったことがあるので、今回もちょっとというかかなり心配だ。

で、いざ国境に到着し、ザンビア側のイミグレへ。そして教えられたとおりにしようと思ったのだが、その前に国境係員が、

”お前、Jolly Boysだろ?”

と、先制攻撃してきたのだ。後は話が早い。係員がおもむろにJolly Boys帳を取り出すと、しっかりそこに自分の名前が書かれており、あっさりビザ(といってもスタンプのみ)をゲット。何とこのイミグレの建物内には、Jolly Boysのポスターまで貼ってあった。国家と単なる安宿がなんでこんな協力作業をしてるんだ?ていうか、これではJolly Boys以外の安宿には客が行かないんじゃないか?しかも、ここでは1円も払うことは無く、料金はJolly Boysで支払うことになっている。ということは、Jolley Boysに行かなければ、ビザ代はタダ?まあ、入出国に関することなので、そんなことはしないが、なんか不思議なシステムだ…。


宿:Jolly Boys

中庭

リビングストンの街

リビングストン地図

今後の日程

リビングストンに到着後、一応Jolly Boysの客引きがいたので連れて行ったもらった。場所は旅行人ガイドブックに載っている所から新しい場所へ移動していた(国立博物館の裏)。

さて、バリューパックには2泊分の宿泊がついているのだが、ここリビングストンではそんなにやることが無い。ビクトリアフォールズなんて1日あれば余裕で見れちゃうだろうし。ただ一つだけ行きたいところがあった。ボツワナのチョベ国立公園である。チョベはここビクトリアフォールズから70kmくらいしか離れておらず、日帰りでも十分にいけてしまう。個人でミニバスを乗り継いでいくこともできるのだが、チョベに到着してすぐにサファリに参加し、終了後すぐにビクトリアフォールズに戻るというのは結構厳しい。1泊くらいすればいいのだが、ボツワナには安宿がほとんど無く、普通に1泊US$100くらいしてしまうらしいのだ。テントを持っていればホテルの庭に張らせてもらうこともできるらしい。というわけで、チョベには日帰りツアーで行きたいと考えていた。実のところ、チョベにどーしても行きたいというわけではなかった。チョベではサファリができるのだが、サファリはナミビアのエトーシャで十分満喫したからだ。では何のために行くのか?

”それは、ボツワナに入国したいからですっ!!”

そう、ただ新しい国に入国して、国数を稼ぎたいだけなのである。ただ行くだけだと意味が無いので、無理矢理チョベに行くという理由をつけただけ。ただチョベにはゾウがいっぱいいるらしいので、ゾウの大群は見てみたいなぁ、という気持ちも確かにあった。

そんなわけで、もう明日にでもチョベに行ければと思い、宿で日帰りツアーについて相談してみたのだが、次回の催行日は今週土曜(しかも最低2人から)とのこと。今日はまだ火曜日…。さすがに土曜まで待つのはなぁ…。滝見る以外やることないし。と、悩んでいたら、突然宿に泊まっている2人のスイス人に、

”明日ラフティングやらな〜い?”

と誘われて、まあ明日のチョベ行きが無くなり暇になったので、とりあえずいっしょにラフティングをすることになったのでした。


めも

K1000(ザンビア・クワチャ)≒23円 US$1≒108円≒K4700

宿  Jolly Boysセット(2泊2食ドリンク+ビザ) US$25

 

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