所感

2006．2月26日（日）

クアラルンプール⇒成田

ついにインドを脱出してクアラルンプールへ。クアラルンプールでは結構待ち時間があったが、そんなに苦にならない。なぜならここクアラルンプール空港は本当に設備が良いのだ。キレイだしレストランやお土産屋もたくさんあってもちろん営業している。AKASIはなぜかここでお土産を買っていた。そのなかで先進国の証とも言えるスターバックスで一休憩。うむ、これぞまさに先進国の文明だ。インド世界とは大違いだ。

インドからクアラルンプールに到着した時点でもう勝ったも同然。さらにそこから日本に向かってしまえば勝ちは揺るがなくなる。飛行機は行きと同じで映画もオンデマンドで見れて満喫。ただ、AKASIがなぜか陰湿なイジメをしてきたのが悲しかった。僕が寝てたりトイレに行ってたりしたときに配られたお菓子や軽食を自分の分しか受け取ってなかったのだ。普通こういう時ってたとえ見知らぬ他人 の分でもいっしょに受け取っとくよね？それを敢えて断って自分だけの分しか受け取らないなんて…。おかげでわざわざスッチーを呼んで朝食を貰ったりした。やっぱりインドの悪しき空気がAKASIに悪影響を与えたのだろうか…。

飛行機は順調に飛行を続け、問題なく日本へ到着。やった…、ついに日本に帰ってきたよ。バラナシでの下痢問題で検疫でみっちり調べられたらどうしよう…、とちょっと心配したが、”今後また体調おかしくなったら保健所行ってください”、と言われて黄色い紙を渡されただけで何とかパス。税関もあっさり通過して無事帰国。そして売店で会社へのお土産（成田山饅頭）を買ってJRで我が家へ向かい、深夜に到着してゆっくり休めるはずもなく次の日からちゃんと仕事に行ったのでした。

さて、インドは大好きですごいハマル人と、大嫌いでもう2度と行きたくない人にはっきり分かれるという話を良く聞く。自分はどっちだろうか？大嫌いではないがもう行きたくはないので後者だろう。ひどい下痢にはなったが（保険はしっかりおりました。）、よくインド嫌いの理由として挙げられるボッタクリや詐欺などによる人間不信にはなっていない。幸い思っていたほどそういう変な奴らに絡まれなかったからかもしれない。では何故もう2度と行きたくないのか？

それは面倒くさいから。そして楽しくないから。

これに尽きる。まず何が面倒くさいのか？まず交通である。リキシャーに乗るにも毎回交渉しなければならないし、交渉してもあとあと言い値を平気で変更したりと問題起こされる。それから列車の切符。外国人用オフィスがあるのにもかかわらず、チケット取るのは面倒くさい。インドの人口が多く、さらに列車を利用する人も多いからか予約がとりにくい。他の国みたいに、いきなり乗車前に行ってチケットが簡単に取れれば楽なのに。基本的に列車のチケットを前もって買いに行くと言うアクションを起こさなければならない。それからインドがあまりにも広すぎて、どこへ行くのも夜行列車を使わざるを得ないこと。とは言っても実際はたいした距離でもないのにスピードが遅いから夜行になってしまう。あとはどこの国にもあるが、ウザイボッタクリ詐欺野郎の相手をしなければならないところである。毎回けんかして怒鳴りあうのも面倒くさい。

そして次になんで楽しくないのか？見どころはそれなりにあるのだが、めっちゃ高い外人料金が設定されているので気分的に面白くない。それからこれはどこでもそうだが観光地に行くと悪人率が一気に上がるのも楽しくない。そしてお酒が飲みにくいのも楽しくない。やっぱ旅行にはお酒がないと楽しくないのだ。それに加えて食事もカレーばっかだし。

不衛生に関してはそれほど気にならない。ホテルだって思ってたよりしっかりしてたし。まあ道端でう○こするのはやめて欲しいけど。とまあ、以上の理由からもうインドには行かなくていいや、と思ったのである。逆にインドにハマって大好きな人にその理由を聞きたい。むしろ1時間ぐらいインドの魅力についてレクチャーしてもらうか、または議論したいところだ。カルチャーショックというのはあるかもしれない。ただそれは初めての発展途上国がインドならショックは大きいかもしれないが、インドに行く前にそれなりの発展途上国に行っていればそんなにショックは受けないと思う。インドのトイレ（紙がなくて手で拭くことがショック）にしても、実際紙を使わない国なんてたくさんある（むしろ紙を使うほうが少数派）。まあ最近確かにちょっとやそっとのことだと感動できなくなってる気はするが。いずれにしてもインドはもういいや。次は久しぶりにヨーロッパにでも行きたくなってきたな。スペインのグラナダにあるアルハンブラ宮殿にもいい加減行っておきたいし。 以上。

Rs.1（インド・ルピー）≒2.8円　US$1≒120円

飛行機	クアラルンプール(11:05)⇒成田(18:35)
宿	我が家