激走旅日記アレジィ

社会人の春休み旅行編

No.6

再び国境でヤラレる

2004.3月22日(月)

フローレス⇒ベリーズシティ【ベリーズ】→キーカーカー

ビザは国境で簡単に取れる?

今朝も4時半ごろ起床し、近くの24時間スーパーで水を買ってからベリーズシティ行きのシャトルバスに乗り込む。このシャトルバスのチケットでベリーズシティ、そしてメキシコ側国境のチュトマルまで行けてしまい、さらに昨日のティカル遺跡への往復シャトルバスチケットもオマケでついてくるというものだった。順調に行けば午前中にベリーズシティに到着し、そのまま近くの島、キーカーカーまで余裕で行くことができるスケジュールだ。当初キーカーカーには行く予定はなかったが、日程にかなり余裕ができたので少しリゾート気分でも味わうことにした。ベリーズはビザがいるのだが、国境で簡単に取れるということなので問題はないと思っていた。だが、日本人以外のほとんどの旅行者、つまり欧米人はベリーズ入国にビザがいらない。なんで日本人だけビザが必要なんだろう?それはともかく、ビザの手続きが必要なのは自分だけで、他の旅行者達はスルーパスである。手続きに時間がかかったら迷惑かけてしまうなぁと、ちょっと心配していた。そしてその心配は見事的中した。国境までは何も問題なく到着し、国境でローカルバスで来たキモさんとまた再会し、グァテマラ出国手続きでまた賄賂を請求されながらも今回はなんとかかわして払わずに済み、ベリーズ入国手続きへと向かった。前回の教訓を生かして、バスの運ちゃんに今後の予定とチケットについて自分で確認。チケットも念のため返してくれるよう頼んだのだが、同じバスに乗るから心配ないよとドライバーはチケットを返してくれなかった。ベリーズ入国手続きでは欧米人たちは特に問題なく手続きを済ませて入国し ていたが、僕の順番がやってきて、

”あのぅ、ビザが欲しいんですけどぉ”

と係員にお願いすると、

”ちっ、ビザかよー。めんどくせーなー”

という態度で申請用紙を渡してきて、申請書を書いてからもう一回並べと言ってきた。まぁ、こういうのはよくあることだし、ビザがいる旅行者は少数派なのでしょうがない。ちなみに手続きをするカウンターは2つあったのだが、基本的に1人しかいない。係員は後ろのほうに4〜5人いたのだが、 空いているデスクで手伝おうとする態度は全く見せない。暇そうに世間話をしていてとても嫌な感じだった。しょうがなく並びながら申請書を書いて、再び自分の順番がやってきた。もうこの時点で他の欧米人は とっくに入国手続きを終えてバスに乗り込んでいた。やばいなぁ、と思っていると、事態はさらにやばくなっていった。係員が再び、ちっ、と舌打ちしてどこかに電話かけだした。どうやらビザは別の場所にいる係員が発行してくれるようだ。しばらく待てと言われて、待機していたのだが、一向に別の係員が現れる気配はない。むむっ、これはマズイ。バスを待たせているのに…。と、しばらく待っても何の進展も無く、何回か催促すると、

”今、係の人は他の仕事をしてるから、あと3時間くらいかかる”

と、係員が言い放った。え、えぇーっ!!3時間???ビザは国境で簡単に取れるって聞いてたのに!!それにバスにそんなに待たせるわけに行かないよぉー。そこで、

”バスを待たせてるんですぅ。なんとか早く発行していただけませんかぁ?”

と、尋ねると、

”無理だね。バスはもうお前を置いて出発しているよ。こういうことはよくあるんだ。ビザをあらかじめ取ってこない貴様が悪いんだ。全て貴様の責任だ。”

と言ってきた。えぇーっ!!まさか??パスポートと荷物を人質に、仮入国して駐車場に向かってみると、本当にバスはもう待っていなかった…。ひ、ひどいよ〜、何も言わずに置いて行くなんてー。行くんならチケット返すとか、代金返すとか、次のバスに乗れるように手配してくれ るとかしてもいいじゃないかぁー!!はぁ〜、バスが行ってしまった以上もうどうでも良くなってきた。またしてもこの時点でバスのチケットが無効になった。もうやだ…。旅行会社の国際シャトルバスなんて2度と使わんっ。結局3時間は待たずに済んだがビザ発行に至るまで2時間半くらいかかりながら、発行自体は代金のUS$25を払うだけで5分くらいで済んでしまい、怒りが爆発。もうこの国が大嫌いになった…。


フローレスの24時間スーパー
(真ん中の小窓でやり取りする)

激走!!カーチェイス

後々聞いたのだが、ベリーズビザは国境で簡単に取れると某有名ガイドブックに書いてはいるものの、実際は運次第らしく、僕と同じように散々待たされて、バスにおいていかれる人も結構いるようだ。ただし運ちゃんが良い人だと、ビザの取得をいっしょに付き添ってくれて、かなり待つことがわかると次のバスに乗れるように手配してくれることもあるようだ。また、土日などに行くとビザを発行する係員が休みでビザがもらえないこともあるようで、そうすると係員が来る日まで国境で足止めを喰らうこともあるようです。それはともかくここから自力で首都のベリーズシティに行かなければならないのだが、幸いガイドブックには情報が載っていたし、近くにいたタクシーの運ちゃんとかにも情報をもらえて、ここの国境から近くのベンケというところまではタクシーで移動し、そこからローカルバスで行けるということがわかった。たまたま近くにいた2人の旅行者にベンケまでタクシーをシェアしないかと持ちかけたところ、

”俺らはこっからパブリックバスで行くんだもんね。タクシーなんか絶対使わないんだもんね。”

と断固拒絶され、存在しないここからのバスを捜し歩いていたもののすぐに自分達の過ちに気づくと、さっさとタクシーに乗り込んで行ってしまった。…またしても置いていかれた。しょうがなく1人でタクシーに乗ってベンケまで向かうことに。実はここベリーズは中米諸国では数少ない英語圏である。今まで のわけわからないスペイン語に比べると、英語が通じるというのはとてつもなくラクチンだ。そんなわけでタクシーの運ちゃんに愚痴をこぼしつつベンケに向かっていると、交差点で1台のバスが通り過ぎていった。

”オーっ、アレがベリーズシティ行きのバスアルね。追いかけるアルよ”

と、タクシーの運ちゃんが言い、スピードアップしてバスをチェイスし、前に回りこんで強引にバスを停車させた。なんか映画みたいでカッコいい。運ちゃんにお礼を言う間もなく、急いでバスに乗り込む。いやー、あの運ちゃんにチップ をあげるべきだったなぁ…。バスの中には国境にいた旅行者2人組みがしっかり乗っていて、白々しく、ハァイ、と挨拶してきた。

今の時期って乾季だよね?

なんとかローカルバスに乗りベリーズシティに向かっていると、雲行きがどんどん怪しくなり、ついにはかなりの大雨になった。ベリーズシティに到着後も雨はかなり激しく、こんな天候で島なんか行ってもしょうがないとも思えてきた。おかしいなぁ、今は乾季のはずなのにこんなに雨が降るなんて…。ただ、このままベリーズを抜けてメキシコに戻ってしまうのも、苦労してビザまで取って入国したのがもったいないので、雨がやむまでしばらく待って無理矢理キーカーカー島に行くことにした。 キーカーカーへはモーターボートで40分くらい。天気は依然怪しく、予想通り船上で大雨が降り出した。単なるモーターボートだったので屋根はついていない。雨が降る30秒くらい前に突然船員が運動会や花見でよく使われるような巨大なブルーシートを取り出し、それを全員の頭上にバサっとかぶせると同時に雨が降り出したのであった。船員は雨を予知できるみたいだ。乗客全員でブルーシートが飛ばないよう必死で押さえつけていたが、雨はかなり激しく、水がどんどん染み出してきた。みんなかがみこんだ体制で必死に耐えて耐えて耐えまくり、なんとかキーカーカーに到着。到着後ホテル探しを始めたものの、なかなかいい安宿を発見できず小さな島中をウロウロしていた。と、偶然にもキモさんと再会し、キモさんが泊まっている安宿を紹介してもらいつつ、さらに部屋をシェアして宿代を節約。ここベリーズの物価は結構高いので助かった。夜はもう1人途中で会った日本人おじさんといっしょに中華料理屋で夕食。なぜかここベリーズには中国人が多く、昼間も実は中華料理を食べていた。でも海外で食べる中華料理は基本的に安くていい。この日本人おじさん、中年の割りに結構パワフルでいろいろ旅行している方で、とあるAV男優に激似だった。


乾季なのに天気は最悪

怪しい雲行き

船を操るガイ

キーカーカーの宿

中華レストラン


キーカーカーの海


めも

Q1=15円 B$1(ベリーズ・ドル)=US$0.5  US$1≒110円

バス

 フローレス(5:30)→国境(7:30) US$20*
 *ベリーズシティまでのチケットだったが途中で失効

タクシー  国境→ベンケ B$3
バス  ベンケ(10:00)→ベリーズシティ(12:30) B$8

ボート

 ベリーズシティキーカーカー B$15

【宿】

 Marliniy's G.H B$16

 

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