激走旅日記アレジィ

社会人の春休み旅行編

No.4

し、しまった…

2004.3月20日(土)

パレンケ⇒フローレス【グァテマラ】

あれ、チケットは?

今日はここからグァテマラのフローレスへ向かう。フローレスは今回の旅の目的でもあるティカル遺跡への拠点である。フローレスには旅行会社のシャトルバスを利用。チケットを宿で購入し、6:30にバンに乗って出発。この時点でチケットはドライバーの手に渡していた。このときすでに微かな不安を感じていた。このシャトルには6人の旅行者が乗っていたが、グァテマラへ抜けるのは僕とドイツ人2人組みだけだった。国境へ向かう途中でわざわざ朝食タイムを取って、9:00頃グァテマラ国境へ到着。僕とドイツ人2人組みだけ出国手続きしに行く。ドイツ人2人組みの1人がスペイン語をしゃべれて、ドライバーと何か話していたから、このドイツ人が事情を把握してるだろうからついて行けば大丈夫だろう、と思っていた。が、これが大きな間違いであった。ドイツ人2人がさっさと手続きをしていたので、僕も2人においていかれないようにさっさと手続きをして後を追う。ここの国境は河で隔てられており、ボートでグァテマラ側に向かうのだが、そのボート乗り場へドイツ人2人組みがもう向かっていた。急いで追いかけていくと、なにやらドイツ人がボートの船頭と交渉していた。ここまではスペイン語しゃべれる人がいて頼もしい、と思っていたのだが・・・。

”グァテマラ側までN$100だって。それでO.Kか?”

とドイツ人が聞いてきた。あれっ、ボート代はパレンケで買ったチケット代に含まれてなかったっけ?しかもN$100とは高いなぁ…。と、疑問に思うも、もうドイツ人2人組みはボートに乗り込んでいる。しょうがなくO.Kしてボートに乗り込んだのが最後だった。とりあえずドイツ人に事情を詳しく尋ねてみる。ドライバーにこれからどうすればいいと言われているのか知りたかった。すると、このドイツ人は予想外の説明をしてきた。

”ドライバーにはただ出国手続きして来いとだけで、特に何も言われてないよ。手続きして戻ってみたら、すでに車は出発していたんだ。”

な、なにぃ〜っ!!ど、どういうことだ?それじゃあ、ボート代も別に払う必要があるわけだ。ていうか、グァテマラ側についたらどーすんの?僕らが乗るバスはどれかわかるワケ?ドライバーからチケットはもらわなかったの?すると、ドイツ人は、

”いやぁ、またバスと交渉しなければならないなぁ。そういえばチケットは返してもらうべきだった。失敗したなぁ。”

ふ、ふざけろぉーっ!!つまり、現時点でもうチケットの効力は無くなったってことか。N$300もしたのにぃ。うぐぅ…、このドイツ人を信頼したばっかりにチケットを捨ててしまうようなことになるとは…。しっかり自分で今後の予定を確認するべきだった。ミスったなぁ。まあ、ここまで来てしまったらしょうがない。国境からフローレスまでのバス代があまり高くないことを願おう。


ゴツイ車で行く

休憩中

船でグァテマラへ

大きな流木

河を渡る
 

はぁ…

ミスを犯してしまい、いやーな気分でグァテマラ側へ到着。ここではちゃんと旅行者用のシャトルバスが待ち構えていた。すでに数人の旅行者が待っていて、さらに僕らの後にも旅行者が数人やってきた。彼らはしっかり旅行会社のチケットを手に持っていて、そのチケットで問題なく待っているバスに乗れるようだ。ただ僕らはチケットがないので、また交渉。なんとかN$50でフローレスまで乗せて行ってくれることになった。結構人数は集まっていたのだが、人数が いっぱいにならないと出発しないらしく、さらに他の旅行者が来るまで待つ。ひたすら待って、散々待って、結局2時間以上待っていたのだが次の旅行者は来ずに、バスのドライバーもあきらめてようやく出発を決意。何のために2時間以上待っていたんだ?バスはまず入国管理局に寄って 旅行者に入国手続きをさせる。と、ここで問題発生。係員が手数料として1人N$50払えと言ってきたのだ。これには旅行者全員猛反発。これは明らかに賄賂である。特にそのような記載はオフィスにされてないし、レシートも出さないからだ。まあ、このようなことは中米諸国ではよくあることだし、僕とドイツ人2人組みは今回すでにミスってしまっているので、もうどうでも良くなってさっさと賄賂をくれてやった。が、他の旅行者達はかなりもめていた。だが、賄賂を払わないと入国スタンプを押してもらえないので、明らかにこっちの立場が不利である。さんざん言い争ったが、結局全員払って出発。はぁ、今日1日は嫌な日だなぁ。


グァテマラ側のバス

エグゼクティブ???

河で洗濯してる現地民

ここがイミグレーション

近くにいたぶたくん
 

もうやだ…

さらにブルーな気分になりつつ、バスはフローレスに到着。ここまでのバス代はN$50だったはずだが、バスのドライバーはすっかり忘れていたらしく全く払わずにすんだ。結局損害はボート代だけで済んだか…。と、ここでさらに問題発生。今日は土曜日、銀行はやっていない。バスのドライバーによると、両替所もやってないという。ただATMはあるというので、バスでATMまで行ってもらった。が、ATMが動作しない。お金が出てこないのだ。3〜4件のATMを周ったが、結局お金をおろせたのは1人だけ。明日も日曜で銀行はやってない。僕ら現地通貨無しでど〜するの?と、近くのホテルで両替してもらおうとしたが、レートが恐ろしく悪い。うむぅ、足元見やがって。だんだんこの国が嫌になってきた。あきらめて両替してる人もいたが、僕は意地になって開いてる両替所を探すことにした。とりあえず宿を適当に決めて、両替所探し。と、意外にもあっさり発見。レートは良いとはいえないが、さっきのホテルよりは全然マシ。さっきのホテルは、US$1=Q6とか言ってきたが、この両替所はUS$1=Q7.5。おそらく相場はUS$1=Q8くらいだろうが、しょうがない。なんとか現地通貨を手に入れた僕が最初にすることは、もちろんビールを買うことである。こんな日は飲まないとやってられん。ということで、ビールを買って宿に入り、部屋に入ってビールを飲もうとしたところ、さらにここで問題発生!!部屋の鍵が無い。もうやだ…。なんていう日なんだ、今日は…。とりあえず心当たりを探す。さっき、明日のティカル遺跡へ行くバスチケットを買いに旅行代理店に行って、そこでホテルの名前を聞かれたときに鍵を見せた気がする。その時そのまま鍵を置いてきちゃったのかな?ああ、神様、今日はあまりにも運が無さすぎです。どうか、どうか、その旅行代理店に鍵があってください。と、祈りながら旅行代理店までひたすら歩いて戻り、恐る恐る聞いてみる…。

”あ、あのぅ、さっきバスのチケット買ったんですけどぉ、僕ここに鍵を置いていきませんでしたかぁ?”

と、受付のねーちゃんは無言で僕を見つめ、おもむろに引き出しから何か取り出した。

”おおぉぉぉぉぉっっっ!!それだぁーーー!!!”

助かったぁー、ありがとうごぜーます。あなたは命の恩人です、と最大限の感謝を体いっぱい使って表現し、猛ダッシュでホテルに戻り、ビールをゴクゴクぶはぁーと飲んで、なんとかほっと一息。


めも

N$1≒10円 Q1(グアテマラ・ケツァル)=15円 US$1≒110円

バス

 パレンケ(6:00)⇒フローレス(15:30) N$300
 *途中で失効

ボート  メキシコ側グァテマラ側 N$100

【宿】

 Hotel EL FAISAN Q45

 

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