激走旅日記アレジィ

アラブの国々へ…編

No.2

手強いアラブ社会

2001.3月11日(日)

ローマカイロ(エジプト)→ルクソール

早朝ローマアタック

朝5時起床。外は真っ暗だったが、ローマ観光スタート。タイムリミットは朝8時。帰ってきてから朝食を取り、すぐさまチェックアウトすれば何とか間に合うハズ。まずは地下鉄に乗ってコロッセオへ。もちろん開いてないので外見だけ。近くにあるフォロ・ロマーノも外見だけ。つづいてトレビの泉。だれもいない。こんなトレビを見る人もそう多くはないだろう。最後にスペイン広場。人が一人いた。ここでタイムアップ。うーむ、バチカンは無理か…。ローマに来てバチカンに行かない人もやっぱりそう多くはないだろう。ということでローマは終了。空港に舞い戻ってカイロに飛び立ちました。

コロッセオ
コロッセオ
フォロ・ロマーノ
フォロ・ロマーノ
トレビの泉
トレビの泉
スペイン広場
スペイン広場

苦戦!!アラビア数字

あたりまえだがカイロ行きの飛行機はちゃんとアリタリア航空の機体だった。国際線の割には飛行機が小さい。まあサービスは普通。昼過ぎにはカイロ空港に到着。入国手続きの前に両替兼ヴィザ購入を済ます。このヴィザ、たんなる外貨集めとしか思えない。両替屋のおっちゃんに”ヴィザくれ”と言うと切手みたいなのが2枚出てくる。この切手がヴィザなのだ。完全にこのヴィザは入国料となっている。またこの空港では入国手続き前なのに、旅行代理店の勧誘がやって来る。なんでヤツラは入って来れるんだ?さらに

”このツアーに入らないと入国できないよ”

とだましてくる人もいるらしいが、こんなアホな手に引っかかる旅行者なんているのだろうか?

ウザイ勧誘連中を振り切って、市内に向かうバス乗り場へ。ここでまずアラブのキビシさを目の当たりにする。

”す、数字が読めんっ!!”

バスの番号がアラビア語なのだ。世界共通と思っていた数字がここにはない。日本にも漢数字と言うものがあるが、たいてい普通の数字が使われている。しかしここエジプトはアラビア語オンリー。なんて外国人にやさしくない国なんだっ!!仕返しに日本も全部漢数字表記にしてやるぞ!!と変な対抗意識を燃やしつつ、ガイドブックの数字表と見比べながら何とかお目当ての356番市内行きエアコンバスをゲット。

ファースト詐欺おっちゃん現る!!

市内に着いたとき、僕はぼーぜんとした。なんなんだ、この道路事情は?首都だけあって交通量は多い。が、横断歩道というものが見当たらない。市民は普通に車がバンバン走っている大通りを歩いて渡っている。もちろんクラクションの嵐。こっちの人は、ちょっとしたことでもガンガンクラクションを鳴らす。常に街中クラクションの音が鳴り響いてやまない。そんななか、とうとう僕も道路を渡らなければならなくなった。

これは怖い…

と躊躇していると、1人のおっちゃんが近づいてきて、

”今だっ、渡るんだ、早くっ!”

とゴーサインを出してくれ、なんとか初道路横断に成功。サンクス、おっちゃん、とお礼を言う。しかしこのおっちゃん、単なる親切おっちゃんではなかった。”今日これからどこ行くんだ?ホテル紹介してやろうか?”とずっと付きまとってきた。ちなみに僕の予定は、まずエジプト航空のオフィスに行き、トルコ行き飛行機のリコンファームをする。そして駅に行って、ルクソール行きの夜行列車に乗る、ということになっている。だからホテルは必要ない、と言うとおっちゃんは”オーケー、オーケー”とエジプト航空のオフィスの場所まで連れて行ってくれた。そしておっちゃんは

”じゃあ、待ってるから”

とオフィスの外に出て行った。はぁ?何で待ってるの?もういいって。そのオフィスでリコンファームしてくれいっ、と頼むもあっさり拒否。変更する可能性があるからホテルなど連絡先がないとリコンファームできないと言うのだ。しょうがないので、ホテル泊まる日にもう一回来ると告げてオフィスを出る。と、そこにはおっちゃんが待ち構えていた。

”じゃ、ホテル行こうか”

とやっぱりホテルに連れて行こうとする。一応断っておくけど、別にこのおっちゃんと××するためのホテルじゃないよ。

”だからぁ、僕今夜ルクソールに行きたいんで、駅に向かいます”

と言うと、このおっちゃん、ルクソール行きの列車は今日はないよ、と言ってきた。き、きたか〜っ!!アラブ人はこうやって騙して高いホテルに連れて行くと聞いたことがあるが、まさに今それを体験しているののだ。はいはい、そんなウソはバレバレだって。しかしおっちゃんは、今日は列車ホントにないんだよ、と強調し、さらに旅行代理店の窓口に行き、ルクソール行きの列車がないと言うことを確認する小芝居までしだした。実際代理店の人と何を話していたのかは知らないが。もしくはその代理店もグルなのかも。さらにさらにぃ、自分は政府の人間だ、とよくわからんIDを見せてきた。だから今日は絶対列車は無い、それでもお前は駅に行くのか?と聞いてきたので

”もちろん行くぜ、ベイベー”

と告げると、

”ふんっ、そうかい、じゃあ好きにしなっ”

と捨てゼリフをはいてようやく去っていった。もちろんルクソール行きの列車はあった。初日から詐欺おっちゃんに出会うとは…。先が思いやられる。残念ながら安い2等のチケットは買うことができず、1等に乗るハメに。安い2等のチケットは代理店に買い占められてると言う噂も。まあたいした額じゃないので、ここはお金持ち日本人パワーを見せ付けてやった。

列車内でもなぜか突然席が替わったり、サービスと見せかけて実は有料である朝食の注文を取りに来たりと、なかなか落ち着けない。しかも他にも席がえさせられた日本人がいて、その結果なぜか僕のコンパートメントは日本人だらけになった。

ルクソール行きの切符
ルクソール行きの切符
何が書いてあるかさっぱりわからん


めも

100Lit(イタリア・リラ)≒6円 1£E(エジプト・ポンド)≒31.5円

列車

 ローマテルミニ駅−空港 17,000Lit
エジプトヴィザ  15US$
バス  空港−市内 2£E+0.5£E(荷物代)
列車  カイロ−ルクソール 46£E

【宿】

 夜行列車

     

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