激走旅日記アレジィ

アラブの国々へ…編

No.6

行方不明?

2001.3月15日(木)

カイロイスタンブール(トルコ)

さらば、エジプト

トルコ行きの飛行機の出発時刻が遅れることを前日リコンファームしたときに宣告された。理由は知らないがとにかく遅れるらしい。イスタンブールで友達と待ち合わせをしているのだが、おかげで時間に間に合わない。遅れることを連絡したいのだが、直接連絡取る手段はない。日本にいる知り合いに何かトラブルあったら連絡することになっているので、空港についたら連絡することしよう。空港に向かう前に、オールドカイロ地区を見に行きつつもお土産屋のにーちゃんに捕まり、謎の香水を買わされた。空港について電話しようと思ったが、クレジットカードが使える公衆電話はなく、テレフォンカード式の電話しかなかった。もう出国するのに、わざわざテレカを買うのに今更エジプト£に両替したくなかったので、電話は断念。イスタンブールに着いてから電話しよう。

ローマ水道橋
ローマ水道橋

ガーミア・アムル
ガーミア・アムル

電波少年、現る

イスタンブール行きのエジプト航空、ディレイしただけでなくオーバーブッキングもしてやがった。自分は大丈夫だったが、韓国人ツアー客の一部が乗れなかったようだ。機内もエジプト航空と言いながらも系列のシナイエアーという飛行機。おそらく本来使うべき機体は整備不良で使えなかったんだろう。イスラム国なので、サービスもアルコールはなし、機内食もマズイ。しかもどうやらこの機内食が原因でこの後1週間、お腹の調子が最悪になる。もうヤダ、エジプト航空。

エジプト航空なのに、機内にエジプト人と見られる乗客はほとんどいない。まあ飛行機代がエジプト物価に比べたら恐ろしく高いので、とても乗れるシロモノではないのだろう。エジプト人の代わりに、めずらしいアジア人が乗っていた。最初は韓国人のツアー客だと思っていたのだが、なんか見覚えがあった。イスタンブール空港に降りたあとはっきりした。女の子2人(1人はけっこうカワイイ)とディレクターと思わしき男1人。なんと、電波少年の”人は占いで幸せになれるか?”(だったかな?)という企画をしている2人組みだったのだ。電波少年はけっこう見てたので、この企画も知っていた。自分が知っているのは、この2人がまだアジアで行動していたところだったので、いつの間にエジプト、そしてトルコにまで来てたのかとちょっとびっくり。”がんばってクリクリ”と軽く激励の挨拶をして別れました。

いつの間にか大事件に

イスタンブール空港はかなりきれいで大きい。設備も整っていて、クレジットカード式の公衆電話もあった。が、うまく使えず連絡できずじまい。周りにいた外国人もこの公衆電話を使おうとしていたが、やはりうまくいかずに断念していた。友達との合流場所はイスタンブール中央駅である、スィルケジ駅。この時点で午後5時45分。待ち合わせの時刻は午後5時。しかし1時間は待つとの約束。残り15分で集合場所まで行くのは不可能だが、まだ待っているかもしれないので、電話は諦めて急いで駅に向かうことにした。

空港から市内へは、普通バスで行く。現在はメトロが空港まで開通したらしい。スィルケジ駅に向かうには、バスやメトロでは周辺までしか行けないので、最初っから鉄道に乗って行くことにした。が、鉄道は空港まで乗り入れてなく、しかも空港から 鉄道最寄駅までの交通機関はタクシーしかない。タクシーは好きではないがしょうがない。タクシーに多少ボラれながら最寄駅に到着。あまり鉄道を使って市内に行く人はいないようで、乗客は地元民ばかり。ローカル線に乗り、無事スィルケジ駅に到着。時刻は午後6時30分。

そこには誰も待っていなかった…。

う〜ん、悲しい。待っててくれてもイイじゃないかぁ〜っ!!たかだか1時間半の遅刻なのに。どーしよう…、とりあえずもう1回電話にトライしてみるか、と電話ボックスを探してうろうろしていると、突然1人の駅員さんが声をかけてきた。

”へい、ユー、ミスター!!”

???なんだ、なんだ?その駅員さんは、自分に向かって猛烈に突進してきて、1枚の名刺を見せてきた。その名刺は旅行代理店の名刺で裏面に何か書いてあった。

”これ、おまえだろ?”

な、なんとそこには自分の名前が書いてあった。なぜ?

”いかにも、これはワシのことじゃが”

と答えると、表面に書いてある旅行代理店のオフィスに行けと言ってきた。なんだ?そこで友達が待っているのか?でもなんで旅行代理店なんだろう?しかし、今はこの情報に頼るしかない。名刺に書かれている住所をたよりに、通行人に道を聞きまくってなんとか目的のオフィスに到着。

そ、そこにはなんとっ!!従業員のおっさんが一人いた。友達はいなかった。事情を話すと、そのおっさんはどこかに電話をかけた。おっさんは少し電話の相手と話した後、なぜか電話を自分に渡してきた。わけのわからないまま電話に出てみる。

”おぉー、そこにいましたか。そこで待っててください。”

なぬ?お前は何者だ?と言いたかったが、あっさり電話を切られてしまった。うーむ、よくわからんがとりあえず待ってみよう。15分くらいたったあと、ヤツラはやって来た。

”おいおい、ずいぶん探したぞー!!”

やって来たのは、今後旅をいっしょにしていくAKASHIとKEY、それにトルコ人のおっさんだった。さっき電話で話したのはどうやらこのおっさんのようだ。このおっさんは、この旅行代理店の社長さんで、日本語めちゃめちゃうまい。あとあと話を聞くと、奥さんが日本人らしい。それはともかく、このおっさんに協力してもらって、いろいろ僕を探し回ったらしい。なんでAKASHIとKEYがこのおっさんに協力してもらえることになったかは謎。聞いたけど忘れた。とにかく駅に僕が来なかったので、まず日本の実家に連絡しようとしたが電話番号がわからず、トルコからNTTに問い合わせしたらしい。しかし親のフルネームなど知るはずもなかったので、日本に数千人いる同じ名字の中から特定することはできずに、電話番号は判明せず。しかしたまたま同じサークルの先輩の連絡先をAKASHIがメモしていたようで、その先輩に名簿を調べてもらってなんとか実家の連絡先をゲット。親に連絡すると、僕からの連絡はないとのこと。自分が親に連絡してないから当たり前である。さすがに思いっきり心配してたらしい。この時点でAKASHIとKEYは、僕がなんかの事件に巻き込まれ、ヘタしたら死んでるのかも、と考え出したらしい。勝手に殺さないで欲しいよ、もう。その後、街中をいろいろ探し回りながら、おっさんの名刺をばらまいて、あやしい日本人を見かけたら連絡するようにと頼んだようだ。その一つを僕が駅でもらったのだ。さらに空港に連絡し、なんと空港内アナウンスで呼び出しかけたという。自分の名前がイスタンブールの空港でアナウンスされてしまった…。さらにさらにぃ、警察に捜索願をだそうかと考えてたときに、僕がオフィスについておっさんに連絡が行ったというわけだ。

無事再会後、とりあえず親に連絡して(日本時間深夜2時過ぎだったが起きてた)無事を伝え、生還祝いとしておっさんとその部下、さらにもう1人現地で知り合った日本人を加えて飲みに行きました。


めも

1£E≒31.5円 1,000,000TL(トルコリラ)≒1US$≒120円

空港バス(カイロ)  市内-空港(カイロ) 2£E+0.5£E(荷物台)
タクシー  空港(イスタンブール)-最寄駅 4,000,000TL
鉄道  空港最寄駅-スィルケジ駅 600,000TL

【宿】

 名前忘れた 21,000,000TL

     

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