激走旅日記アレジィ

東欧ってどんなトコ?編

No.11

旧ユーゴ圏に突入

2002.3月23日(土)

スプリット→ドブロヴニク

クロアチアリンク

朝スプリットに到着後、すぐにドブロヴニク行きのバスのチケットを購入。バス出発まで2時間あるので、その間にスプリットの街を観光する。スプリットの街は戦争でほとんどが破壊されている。見所も大半が破壊されており、観光客はドブロヴニクに流れていってしまう。そんななか、列車を降りてから何人もの現地の人が、

”今日うちに泊まらないか?”

と声をかけてくる。ここクロアチアや今後訪れるユーゴ圏はホテルなどの宿泊施設が少なく、個人が旅行者に部屋を提供するプライベートルーム(SOBE)が多い。その中の1人のおっさんに”すぐにドブロヴニクに向かう”と伝えると、1枚の名詞をくれた。

”ドブロヴニクではここに泊まるといい”

と言ってくれたのだが、名詞だけでその場所に行けるわけ無い、とこのときは思っていた。


スプリット

ドブロヴニク行きのバスは、一瞬だけボスニア・ヘルツェゴビナを通過する。もちろん国境を通過するでパスポートチェックがあるのだが、クロアチア人は特別なパスを所持していればフリーパス。外人である我々2人だけがパスポートを預けさせられた。道中はかなりの山道で、バスは大揺れ。うとうとしながら窓にヘッドバッドを何発も喰らわせた。夕方前にドブロヴニクに到着。バスを降りると同時に、スプリットと同じようにSOBEの勧誘のラッシュ。そのなかの1人のおっちゃんが、

”君たち、カード持ってるだろ?”

と尋ねてきた。カード?最初は何のことだかさっぱりわからなかった。するとおっちゃんは

”スプリットでカードもらわなかったか?”

え?もしやスプリットで何気なくもらったあのカードのことか?あのおっさん、わざわざ電話してたのか?ナカナカやるな。このドブロヴニクのおっちゃん、強引に我々を連れて行こうする。たまたまこのおっちゃんのSOBEに泊まっていた人が来ていて、”良いところっすよ”とオススメしてきたので、せっかくだからこのおっちゃんの所にお世話になることにした。このおっちゃん、”ソドさん”と言い、もう20年以上も奥さんと一緒にSOBEを営んでいるようだ。宿泊客の評判もかなり良い。これはアタリか?

このクロアチアリンク、ここで終わりではなかった。この後サラエボやベオグラードに行く予定であることを告げると、”サラエボのプライベートルームを紹介してやる、サラエボではベオグラードのプライベートルームを紹介してくれるだろう”と言うのだ。どうやら国を越えたプライベートルームリンクが出来上がっているみたいだ。安宿情報が少ないこのユーゴ圏ではけっこうありがたいかも。

ハイレベルな宿帳

プライベートルームのような安宿には、よく宿帳というものがある。この宿帳には、この宿や街の紹介、周辺諸国の情報などお役立ち情報満載。特に日本人が書いた宿情報は役に立つ。日本語で、この宿は大丈夫だ、とかここには絶対泊まってはいけない!!などと書いてあり、この情報でその宿に泊まっても大丈夫か判断できる。宿のオーナーも客を勧誘するときにこの宿帳を武器にする。たまに批判が書いてあっても、日本語が読めないのでお構いなし。

さらにこの宿帳には、ガイドブックにもほとんど紹介されていない地方の情報も書かれている。コソボなどのちょびっと危険な地域や、通過できるかわからない国境の情報、へき地の宿情報などレベルが高い情報が満載。ユーゴ圏に来る旅人は、皆ハイレベルだ。イギリスやフランスなどにいる旅行者とは、バイタリティーが全然違う。僕らもまだまだ低レベルだということを思い知りました。


めも

1kn(クロアチア・クーナ)≒16円

バス  スプリット−ドブロヴニク 91kn

【宿】

 SOBE 65kn

     

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